Lalaiimono

ララいいもの

しまcafeきたたに|牛すじカレー

  • # グルメ
  • 写真:しまcafeきたたに|牛すじカレー
  • 写真:しまcafeきたたに|牛すじカレー
  • 写真:しまcafeきたたに|牛すじカレー
  • 写真:しまcafeきたたに|牛すじカレー
  • 写真:しまcafeきたたに|牛すじカレー
  • 写真:しまcafeきたたに|牛すじカレー
  • 写真:しまcafeきたたに|牛すじカレー
  • 写真:しまcafeきたたに|牛すじカレー

隠し味は、島で育ったレモン。しまcafeきたたにの牛すじカレー

とびしま海道にある豊島唯一のカフェ「しまcafeきたたに」の人気メニュー『牛すじカレー』。隠し味に農薬不使用で育てた島特産品のレモンピールを使用。レモンの風味の爽やかさで、スッキリと辛く、あっさりと食べられる大人のカレーです。

瀬戸内を代表する商品として登録されている島のカレー

瀬戸内を代表する商品として登録されている島のカレー

広島県呉市の下蒲刈島から愛媛県今治市の岡村島までを7つの橋で結ぶ「安芸灘とびしま海道」。橋で結ばれた島々が庭園の飛び石のように見えることから「とびしま(飛び島)」と名付けられたのだそう。下蒲刈島から2つの橋を渡り、3つ目の島が「豊島」。レモンやミカンなどの柑橘の栽培や漁業が盛んな島にある唯一のカフェが「しまcafeきたたに」。まちの駅にも指定されていて、島の人々や島を訪れる人々の憩いの場として賑わっています。

特産品のレモンやミカン、ひじきなどの海藻を使った島ならではのオリジナル商品も販売。みかんのワインなど珍しい商品も並びます。そんなカフェイチオシのメニューが国産の牛すじをトロットロになるまで煮込んだ『牛すじカレー』。隠し味に島のレモンを使ったカレーは、レモンの爽やかな風味とキリっと切れの良い辛さがクセになる一皿。牛すじのうま味が凝縮され、コクがあるのに後味はさっぱりと軽い大人のカレーです。このカレーを求めて島を訪れる人もいるのだとか。2017年には瀬戸内を代表する商品として、瀬戸内ブランド登録商品にも認定されています。

「あんたのカレーはおいしい」自家製カレーを看板メニューに

「あんたのカレーはおいしい」自家製カレーを看板メニューに

「しまcaféきたたに」を営むのは北谷京子さん。代々、豊島で回漕店(廻船問屋)を営んでいた北谷家に嫁ぎ、家業を手伝いながら3人の子育てをしていました。子育てがひと段落したころ、薬剤師だった義母から経営を受け継いでいた薬局をリフォームすることに。それをきっかけに、カフェを始めることになりました。「回漕店で扱っていたオリジナル土産の販売スペースに休憩所を作って、飲み物を出したら来てくれる人もゆっくりできるかなとカフェにしたんです。そうしたらランチもやって欲しいってことになって。

『あんたのカレーがおいしいからカレーを出したらいい』と言われて、島の特産品を使ったオリジナルカレーを作ることにしたんです」と北谷さん。有名ホテルでも腕を振るっていたシェフを紹介してもらい、カレーの試作を依頼。話し合いを重ねる中で、レモンピールジャムを使ってみることになりました。「口にいれたときの爽やかなレモンの風味が良いし、後味もスッキリしていたのでこれに決めました。私が作るカレーはすっごく辛いんですけど、お店用の辛さは控えめに。それでもスパイシーさは残しました」。

信頼しているレモン農家に頼み、農薬不使用レモンを育ててもらう

信頼しているレモン農家に頼み、農薬不使用レモンを育ててもらう

レモンピールジャムに使うレモンは、とびしま海道にある中ノ島で、レモン農家の越智慎太郎さんが農薬不使用で育てています。雨が少なく気温差が少ない瀬戸内の島々はレモン栽培に適しており、越智さんの畑も「中の瀬戸大橋」と瀬戸内の海を臨む斜面に広がっています。その畑の一部を北谷さん専用エリアにし、そのエリアだけ農薬を使わずに栽培。「レモンピールは皮を使うものだから、農薬不使用のレモンにしたかったんです。越智さんとは20年来のお付き合いなんですよ。信頼して栽培をお願いできる人がいてくれて安心です」と北谷さん。

北谷さん専用レモン畑の広さは約10アール(1000㎡)。年間で1,800kgのレモンが収穫でき、すべて北谷さんが買い取っています。農薬を使わないと、農薬を使った場合に比べて半量ほどしか収穫できません。有機肥料をたっぷりと与え、一つひとつを大切に育てています。農薬不使用で育てるレモンは、原種に近い味になるのだとか。「野性味のある酸味の強さが魅力です」と越智さんは教えてくれました。

島の人たちだけでなく、島を訪れる人々の交流の場に

島の人たちだけでなく、島を訪れる人々の交流の場に

「販売用のカレーは、工場で製造をお願いしています。それでもレモンピールだけは私が手作りをして工場に届けているんです。島の農薬不使用レモンはここにしかないから、自分で作らないとね」と北谷さん。1回の生産で約600食を製造するカレーに必要なレモンピールは約5.5kg。レモンの皮を一つずつ手作業でカットしながら大鍋で作ります。玉ねぎやニンジンなどの野菜と一緒にミキサーにかけるので、レモンピールの形は残りません。それでも口に運ぶとレモンの風味が広がってとっても爽やか。

おいしいカレーを求めて、今日もさまざまな人が「しまcafeきたたに」を訪れます。島の人がおしゃべりをしたり、自転車でとびしま海道を走る人が休憩をしたり。「これからも来てくださる人たちの憩いの場所でありたいですね。このカレーを食べた人がまた島を訪れてくれると嬉しいです」と北谷さんは満面の笑みで話してくれました。

しまcafeきたたに: 広島県呉市豊浜町大字豊島3554−4

購入は福屋オンラインストアから アイコン:買い物カート

購入