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川根柚子協同組合|柚子ヴぁたーケーキ

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  • 写真:川根柚子協同組合|柚子ヴぁたーケーキ
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爽やかなユズがふわりと香る唯一無二のヴぁたーケーキ

口の中に入れた瞬間、爽やかなユズの香りと優しい甘さ、しっとりとした食感が広がります。「柚子ゆずヴぁたーケーキ。」は、農薬不使用で育てた川根柚子に、広島県産のバターや卵を合わせ、一つひとつ手作業で作った「川根でしか作れない」究極のバターケーキです。

川根に特産品を!農薬不使用で育てた川根柚子

川根に特産品を!農薬不使用で育てた川根柚子

清流と美しい自然に恵まれた安芸高田市高宮町川根。「柚子ヴぁたーケーキ。」は、この小さな町で、手間ひまを惜しまず、一つひとつ丁寧に作られています。ケーキの主役は、特産品の川根柚子。「農薬を使わず栽培した川根柚子は、香り高い果汁とまろやかな肉厚の皮が特徴です。皮の厚さは、一般的なユズの約1.8倍もあるんですよ」と川根柚子協同組合の熊高順八さん。寒い時は、マイナス8℃にもなる川根地区。この寒さから種を守るために皮の厚いユズが育つと言われ、その厚い皮を使うことで香り豊かなユズピールができます。

もともと川根地区は、粘土質の土や山間の厳しい気候により、作物のできにくい土地柄。古くは炭焼き(木炭づくり)が主な産業でしたが、時代と共に廃れていきます。そこで、1981年に「川根に特産品を作ろう」と、ユズの木を400本植えたのが川根柚子のはじまり。接ぎ木をしながら、現在までに約3500本(そのうち実が獲れるのは約2500本)のユズの木が育ちました。当初、獲れたユズは四国の醤油屋に売っていましたが、平成に入ってからは「地域の活性化に役立てたい」と、地元で加工から販売まで行うように。味噌、ジャム、ユズ茶、饅頭、パウンドケーキ……と加工品の種類は年々増え、川根柚子の名前も少しずつ広まっていきました。

広島県産の素材で作る、からだに優しいケーキが完成

広島県産の素材で作る、からだに優しいケーキが完成

そんな中、転機が訪れます。川根柚子協同組合のメンバーが集まった時に「これからは、化学的に合成した添加物をできる限り使わず、食べる人の健康を第一に考えたものを届けていきたい」という意見が出たのです。メンバーみんなで話し合ったところ、「添加物を使ったほうが品質は安定したものが作れるけれど、難しくても他には無い商品づくりを目指していこう」と意見が一致。それまで販売していたパウンドケーキの材料を見直し、2013年から新たな商品の開発に取り組みました。

あくまでも主役は川根柚子。バターや卵は味や香りの主張が強すぎず、ユズを引き立ててくれるものを探しました。試行錯誤を重ね、最終的に選んだのは、庄原市の七塚バター、安芸高田市『向原農園』の卵、福山市『内田糖化』のもち米飴など、広島県産ばかり。いろいろな産地のものを試したうえで、川根柚子と良いバランスだったのが偶然にも県内産のものだったといいます。「柚子ヴぁたーケーキ。」が完成したのは、発案から2年後の2015年。バターではなくヴぁたーにしたのは、このケーキが普通のバターケーキではなく、川根でしかできないオンリーワンの商品だということを表現したかったから。そこには、川根という地域を越えて、もっとたくさんの人にこのケーキの存在を知ってほしいという願いが込められています。

おいしさの秘密は手作業にあり

おいしさの秘密は手作業にあり

「バターケーキなのに食感が重たくない」「ジューシーと感じるほどしっとり」「口の中にユズの味と香りが広がる」。「柚子ヴぁたーケーキ。」を食べた人の多くが、今までにない味や香り、食感に驚きます。そのおいしさの秘密はどこにあるのか、順八さんに案内していただき、「柚子ヴぁたーケーキ。」を作っている製造室へ。甘い香りに包まれた室内で、パティシエが手際よくケーキを作っていきます。材料は、ユズのピール、バター、卵、もち米飴、小麦粉、砂糖。材料を測り、混ぜ、型に流し込む……、一連の工程を手作業で行っています。

お話を聞かせてもらったのは、製造主任の熊高真奈美さん。「同じ材料、同じ量を使っても、その日の気温や湿度で、味や食感に違いが出ます。毎日、いろんな条件に気を配りながら、混ぜ方や焼き方を微妙に変え、味を追求しています。さっくり、もったり、など感覚的な部分も多いんですけどね」と五感をフル稼働して作っているのだそう。「混ぜながら『おいしくなるように』って想いを込めています」と真奈美さんは茶目っ気たっぷりに笑います。

地元愛が詰まったケーキを次の世代へ

地元愛が詰まったケーキを次の世代へ

2015年に、アジア最大級の国際食品飲料展「FOODEX 美食女子グランプリ」で金賞を受賞した「柚子ヴぁたーケーキ。」。テレビや雑誌など、メディアでも取り上げられ、今では川根柚子協同組合の看板商品になりました。今後について順八さんは「現在、月に1000個ほどを販売していますが、これからさらに多くのお客様にお届けしていきたいと考えています。組合が発足した時、組合長の思いは、特産物をつくって雇用を生み出し、地域の経済を回そうというものでした。この思いを受け継ぎ、次の世代へ伝えていくのが私たちの使命。川根柚子に関わるすべての人が幸せになるのが夢です」と目を輝かせます。

一方、真奈美さんは「バターケーキは広島の文化。その中で、川根にはユズのバターケーキがあることを知ってもらい、たくさんの人に食べていただきたいですね。ユズがこんなにたくさん入っているお菓子ってなかなかないと思うんです」とパティシエ目線で話します。川根地区で育ったユズと、地元への愛がたっぷり詰まった「柚子ヴぁたーケーキ。」。一度食べたら、きっと川根に行ってみたくなるはずです。

川根柚子協同組合:広島県安芸高田市高宮町川根2253−4

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