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島の屋|島レモンの「唐揚げ」に「かける」たれ

  • # グルメ
  • 写真:島の屋|島レモンの「唐揚げ」に「かける」たれ
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瀬戸内の爽やかレモンでさっぱりと「から揚げ」に「かける」たれ

下蒲刈島の産物を使った加工品を製造販売している『島の屋』の人気商品『島レモンの「から揚げ」に「かける」たれ』。唐揚げにかけるだけで、お手軽に「油淋鶏」になるほか、サラダやグリルした肉、魚にも合う調味料です。

下蒲刈産の島レモンを贅沢に使った かけるだけでおいしくなる不思議な調味料

下蒲刈産の島レモンを贅沢に使った かけるだけでおいしくなる不思議な調味料

安芸灘大橋から岡村大橋までを結ぶ「安芸灘とびしま海道」の玄関口である下蒲刈島。温暖な瀬戸内の気候に恵まれ、特産のレモンをはじめ、さまざまな柑橘の産地でもあります。そんな島の魅力を「食」を通じて伝えたいと、島の山や海で育つ豊富な食材を使い、加工品として製造販売しているのが『島の屋』です。『姫ひじき胡麻醤油ドレッシング』や『すだちぽん酢』、島育ちの果物を使ったジャムなど、保存料や化学調味料を使わずに手作りしています。

中でも口コミだけで広がり、注目を集めているのが『島レモンの「から揚げ」に「かける」たれ』。下蒲刈で育つ島レモンの果汁を贅沢に使い、江戸時代から続く国内製造の本醸造醤油、グルテンフリーの国産米の穀物酢、砂糖、生姜に胡麻油を合わせたタレは、使い方もいろいろ。名前の通りに、軽く下味をつけ、片栗粉をまぶした唐揚げにかけるだけで簡単に「油淋鶏」が出来上がります。他にもサラダをはじめ、うどんや素麺にかけたり、南蛮漬け、佃煮も作れたりなど、1本あるだけで料理のレパートリーが広がります。

島の恵みを最後まで大切に 3級以下の「クズ」柑橘を利用

島の恵みを最後まで大切に 3級以下の「クズ」柑橘を利用

そんな島の魅力を詰め込んだ商品を作っているのは、『島の屋』のオーナー・濱下杏奈さん。この島で生まれ育った生粋の島人です。高校を卒業後に進学のため島を離れ、そのまま就職。結婚を機に、家族と一緒に島に戻ってきました。加工品作りを始めたのは、妊娠したタイミングで仕事を辞めたことがきっかけなのだそう。「やりたいと思う仕事がないなら、つくったらいい」とご主人に背中を押され起業を決意します。実家が農家だという濱下さんは、見た目や大きさなど作物の見栄えで扱いが違うことに疑問を持っていました。1年かけて育てても、3級以下の柑橘は「クズ」と呼ばれ、コンテナ満載でも数百円にもならなかったり、廃棄処分にされたりするものも少なくありません。

この柑橘を有効に活用できないかと考え「島の土産になるものを作ろう」と開業に向けて準備を始めました。2015年に、濱下さんの曽祖母が住んでいた丸谷地区の空き家を自らリフォームし、『島の屋』を始めました。2016年には同じ場所でカフェ「maruyacafe」をスタート。レモン収穫時期である11月~2月頃には、限定メニューの島レモンを使った「島そば」を提供。たちまち話題になり、行列ができるほどの人気店になりました。

おいしすぎると評判に 「販売してほしい」という声に応えて商品化

おいしすぎると評判に 「販売してほしい」という声に応えて商品化

「タレをかけて油淋鶏風にした『から揚げ』は、島そばのサイドメニューです」と濱下さん。島らしい唐揚げにしたいという思いから、島のレモンをたっぷりと使ったタレを考えました。タレづくりのために数種類の醤油や酢を取り寄せて、レモンの風味に合う調合を試行錯誤したのだとか。程良い甘さとマイルドな酸味、レモンの風味で後味が爽やかなタレで食べる唐揚げも島そばファンの間で評判に。「このタレを分けて欲しい」という声に応えて商品化に踏み切りました。

「島の屋の商品は手絞り、手作業で一品ずつ丁寧に手作りしています。柑橘の皮を剥いたり、果汁を絞ったりする作業は店のスタッフだけでは追いつかないため、島の方々がボランティアに来てくださっています」と濱下さん。「店の改装をしているときに仲良くなった近所の人や、偶然店の前を通りかかった他の地区の人など、興味を持ってくれた人が手伝いに来てくれています。そんな島の人たちに本当に支えられています」と笑顔で話します。「この人は島のアイドルだからね」と言われるほど島の人々から愛され応援されている濱下さんだからこそ、数々の商品を生み出せているのです。

自然豊かな島の魅力を 「食」を通じて伝えたい

自然豊かな島の魅力を 「食」を通じて伝えたい

濱下さんが使うレモンを生産している島の柑橘栽培農家の吉田正一さん・博子さんご夫妻は「この人は私らの協力隊じゃ」と話します。柑橘の収穫時期は決まっていて1年中収穫できるわけではないけれども、毎日木の世話をして育てています。「手間暇かけて育てたものを捨ててしまうのはもったいない。いくらかでも買い取らせてもらうことで、生産者さんの役に立ちたいんです」と濱下さん。「3年以上かかったけれど、少しずつ私の活動を理解してくださる人たちが増えてきました。「クズ」を買い取りたいと申し出たときは、吉田さんだけではなく多くの人に驚かれたり、不思議がられたりしました。

特に年配の農家さんの中には、売り物になるのは1級か2級だけと考える人もいます。3級以下はその場で切り落としてしまうこともあります。それを買い取りたいというのだから、不思議に思われても仕方ないですよね。「クズ」は小さかったり、見た目が悪かったりしますが、実はこちらのほうがおいしかったりするんですよ。これもまた島の魅力だと思います。素材そのものの豊かな風味が感じられる商品を作り、自分のできることを通じて島の暮らしを守っていきたいです」。濱下さんが作る商品には、生まれ育った故郷への思いと、島の人々のぬくもりが詰まっています。

島の屋:広島県呉市下蒲刈町三之瀬2229−9

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