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サイレンサーのKAN
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心と体を満たす 至高のレモンサワー
「本当に美味しいレモンサワーとは何か?」。そんな問いから生まれたのが、広島のヘルスケア企業「サイレンサー」が、3年という歳月をかけて水の設計から向き合い生み出した『KAN LEMON sour “UMAMI”』。レモンの「旨味」を追求した、濃厚な果実感と酸っぱいだけじゃない複雑な味わいは、既存のレモンサワーの概念を覆すほど。体が喜ぶ天然素材のみで構成された究極にシンプルな一缶は、手に取った人に、単なる嗜好品としての「お酒を飲むこと」を超え、自分を慈しむ時間そのものを問い直してくるはずです。
体に入れる情報量は少なく、天然由来原材料のみ
「単なるアルコール飲料ではない。“健康”か“酔い”か、そんな二頂対立を超えた存在」。そんな言葉とともに、既存の缶飲料の常識を鮮やかに塗り替えようとしているブランドがあります。広島市に拠点を置くヘルスケア企業「サイレンサー」から、2025年に誕生したサワーブランド「KAN(カン)」です。その特筆すべき点は、原材料の圧倒的なシンプルさ。例えば、代表商品であるレモンサワー『LEMON sour “UMAMI”』に入っているのは、広島県産のレモンと湯来町の地下水、きび砂糖、宮崎県「尾鈴山蒸溜所」の米焼酎、そして炭酸のみ。代表の野村俊介さんは「私たちの全てのプロダクトに共通する点として、原材料を極力少なくすることにこだわっています。化学物質を入れると賞味期限を伸ばせますが、原材料が多い商品は、体にとって情報量が多すぎると感じています。そのため、なるべく少ない原材料で造ることで、体に余計な負担をかけない商品を目指しています。」と語ります。
この「LEMON sour “UMAMI”」は、驚くほど少ない原材料でありながら、濃い果実感と複雑な味わいが同居しています。その秘密は、1缶にレモン約1個分を丸ごと使い、余分だと思われがちな「白綿」まであえて活用していること。果肉の酸味と果皮の香りを、白綿のほのかな苦味がまとめ上げ、奥深く上品なコクを生み出しているのです。また、製品の9割以上を占めるのは、「広島の奥座敷」と称される湯来町の名水。春にはオオサンショウウオが産卵し、夏にはホタルが飛び交う清流の地から組み上げた水は、アルコールや素材の角を取り、口当たりがとても滑らかに。余計な甘味料や香料に頼らず、レモン本来の爽やかさと、すっと消える余韻を楽しめる味わいに仕上げています。「KANは『水からつくられたレモンサワー』なんです」。その言葉には、素材の力を信じ貫く、ヘルスケア企業としての誇りが宿っています。
流川の立ち飲み屋から、「体が喜ぶ一杯」を日常へ
物語の出発点は、広島最大の歓楽街・流川にあるレモンサワーと生牡蠣の店『mon-to.9(モントナイン)』のカウンター。12年続けていたフラワーデザイナーを辞めた野村さんが、2018年に立ち上げたこの小さな立ち飲み屋が、すべての原点です。植物の生命力や美しさを知る野村さんは、飲食店経営においても「体に負担の少ない、自然な素材」を追求。広島の有機レモンを用いた自家製シロップを使ったサワーでファンを魅了してきました。そして次第に、野村さんの想いは店の外へ。「どれだけ良い一杯をつくっても、店に来てくださった方にしか届けられない。この味を、もっと多くの人の日常に届けたい」。その切実な願いが、オリジナルレモンサワー缶の展開を決意させました。
市販のアルコールを飲むと翌朝体調に違和感を覚えてしまう野村さん自身の経験から、目指したのは「添加物を使わない本物の味」。その根底にあるのは「お酒を飲む時間が、明日への活力になるように」という想いです。しかし、誕生までの裏側には想像を絶する困難がありました。まず直面したのは、既存の飲料業界における「効率」という名の高い壁です。香料や保存料を使うことが前提のOEM(委託製造)では、理想とする「体が喜ぶ一杯」は造れない。野村さんは既成概念をなぞるのではなく、すべての工程をゼロから設計するため、自社工場を一から建設するという、決して平坦ではない道を選び取ったのです。
手作業で作り出す、ゼロから設計したサワー缶
「缶飲料の91〜93%は水でできています。だからこそ、水そのものから設計することにこだわり、良い水が湧く場所を探すことから始めました」。理想の地を求め、野村さんがたどり着いたのは、広島市内中心部から車で1時間ほどの場所にある湯来町。その中でも自社工場のあるエリアは、携帯の電波が届かず、冬になると膝下まで雪が積もるような山深い場所です。「実際に湯来町の湧き水を飲んでみて感じたのが、口当たりの優しさ。素材そのままの原料を生かそうとすると、水も繊細じゃないと絶対に合わないですから。そこで、地元の方と協力して地下40〜50mの井戸を堀りました。水が湧き出た瞬間の感動は、本当に今でも忘れられません」。
しかし、工場完成後もさらなる試練が待っていました。全国でもゼロからサワー缶を設計している事例は多くなく、手本がない中で製造方法、水の扱い、設備の設計まで、すべてを一つずつ検証する日々。また、天然素材であるレモンには個体差があります。果皮の厚みや白綿の苦み、果肉の酸味などをチェックし、毎回レシピを微調整する手間は、工業製品の域を超えたものでした。最大の壁は、納得の味が完成した後に訪れた「缶に規定量が入らない」という技術的問題。天然由来成分ゆえのガスの挙動や充填の難しさに苦しみながらも、手作業で濾過するという緻密な工程を加えることで、ついにこの問題を克服。工場を建ててから商品化まで、費やした時間は実に3年。「この長い年月を経て一本の缶が完成した時、それは単なる商品ではなく“家族のような愛着を感じる存在”になっていました」。野村さんは、その苦闘の時間を愛おしむように振り返ります。
自分の内側に目を向ける、楽しく美味しい時間を
「KANを最高な状態で楽しむために、開栓前に缶をそっと逆さまにして10秒ほど待ってほしい」と野村さん。「この10秒間を加えることで沈殿している成分が混ざり合い、ゆっくりと味わいが完成するのです。保存料や乳化剤を一切使わない、天然素材ゆえのこの「儀式」は、日常の喧騒から自分を引き戻す大切な時間でもあります。「日々忙しく過ごす人々が、ふと立ち止まって自分の内側に目を向けるきっかけになる存在でありたい」という野村さんの願いが込められた、「Fall into Well(いい状態に落ちてゆく)」というコンセプトにも通じます。現在、ラインナップはパイナップルや抹茶など6種類に広がり、サワーという飲み物の「無限の解釈」を具現化し続けています。
「体が求める原材料のみで造ること。それが私たちヘルスケア企業が出した、缶飲料の答えです。皆さんには、その日の気分や体調に合わせて、自分のための1本を選んでもらえたら」。そう話す野村さんは、この一杯を贈り物や特別な日の一杯としてだけでなく、「自分のために選ぶお酒」として日常に根付かせたいと考えています。「他人に振り回されず、心も体も満ち足りた、自分だけの“well”を生きている間に知ること。それが、私たちが大切にしている価値観です」。仲間と語らう「楽しい」も、自分を深める「愉しい」も、すべてはこの一缶から。世界中の日常をその人らしく彩るために、広島の清らかな水から生まれた「KAN」の挑戦は、いま、新たな一歩を踏み出したばかりです。
広島県広島市西区三篠町2-5-20
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