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tricroaのシューアラクレーム
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開店半年で、長蛇の列! 看板商品が遂に全国発送可能に
広島の老舗洋菓子店『シナガワ』が、新コンセプトの店『tricroa(トリクロア)』をオープン。店を率いるのは創業者の孫であり、約7年東京の有名店で研鑽を積んだシェフ・品川大輔さんです。看板商品「シューアラクレーム」は、カカオの風味豊かなクリームと、時間が経ってもザクザク食感が続く生地が魅力です。人気の高まりを受け、全国に届けられる冷凍商品もスタート。広島発の注目スイーツブランドです。
東京での修業時代に出合った 特製クリームを広島で
観音と薬研堀に店舗を構える洋菓子店『シナガワ』が手掛ける新コンセプト店『tricroa(トリクロア)』。看板商品は「シューアラクレーム」です。この「シューアラクレーム」の最大の特長はカカオハスク(カカオ豆の皮)をじっくり煮出し、その豊かな香りを移した特製カスタードクリームにあります。アーモンドヌガーをのせて焼き上げられた生地はザクザク食感が心地良く、大人の風味を感じさせる上質な甘さのクリームと絶妙な調和を保ちます。
「私が東京で修業していた洋菓子店はBean to Barといって、カカオ豆から自家製チョコレートを作る店でした。その工程で大量にカカオ豆の皮が廃棄物として出るのですが、もったいないので何かに使えないかと当時シェフと話したのがこの手法のきっかけです」と品川大輔シェフは話します。品川シェフは、カカオの風味が香るクリームの美味しさに確信を持ち、独立する際にこの手法を使わせてほしいとお願いしたそう。「もちろん、修業先のお店の味を100%真似はしていませんし、許可も得ています」と品川シェフは微笑みます。実は開店前は「シューアラクレーム」を店の看板商品にするとは考えておらず、あくまでも広島にないシュークリームを作ろうという思いだけでした。結果的に看板商品となったことについて、品川シェフは「看板商品になって嬉しいですが、驚きもありました」と話します。
開店直前の時間との戦い 完成したのは開店2日前
「シューアラクレーム」の試作段階で、品川シェフが最も苦労したのはオーブンの調整だったと言います。「試作を『シナガワ』本店(観音)で行っていた時は、完璧に仕上がっていました。ですが、新店舗となる白島店のオーブンで焼いてみると、生地の膨らみが全く違ってしまって…」と品川シェフは振り返ります。同じメーカーのオーブンでも、熱の入り方や蒸気の当たり方で仕上がりが変わることは洋菓子業界ではよくあることですが、開店予定日が迫る中で、時間との勝負となりました。
1月の開店に向け、品川シェフは年末年始もひたすらシュー生地を焼き続ける日々。失敗作の廃棄は数百個にものぼりました。最終的に、膨らみの安定、ザクザク食感、甘さのバランスなど、全てに納得がいく形で完成したのは、開店予定日のわずか2日前でした。もちろん、他の商品も同様に調整が必要だったため、他店舗のシェフなどが応援に駆けつけ、チーム一丸となってこの難局を乗り切りました。「何とかオープンに間に合ったので、本当に良かったです」と、品川シェフはその時の苦労を思い出しながら笑います。
開店半年後の大反響 SNSで話題となり大行列へ
順調なスタートを切り、顧客も増えてきた開店半年後、品川シェフは不思議な光景を目にしました。それは、開店時間前から店前に並ぶお客様の大行列です。「この行列は…?という感じでした。そして、開店わずか10分で『シューアラクレーム』が完売したんです。お客様に尋ねたところ、インフルエンサーがうちのシューアラクレームを美味しいとSNSに投稿していると教えてくださいました」。その後も3ヵ月間にわたり行列が続き、即完売という状況に。最終的には「お一人様1個」の購入制限を設けざるを得ませんでした。
「嬉しい反面、並ばれているお客様全員に提供ができない日々が続き、とても申し訳ない気持ちでいっぱいでした」と品川シェフは複雑な胸の内を明かします。そんななか、催事出店の声がかかったこともあり、「より多くのお客様に商品を届けたい」という思いから、「冷凍シュークリーム」の開発に取り組み始めます。しかし、冷凍は想像以上に課題の山積みでした。最大の課題は、解凍するとクリームが離水してしまい、パサついてしまうこと。できたての滑らかさや香りを保つため、さまざまな材料で試作を重ね、約1ヵ月かけて理想の食感を再現しました。「できたての美味しさを届けたいという気持ちが強く、なかなか上手くいきませんでした。難しかったですね」と品川シェフは話します。
今後はEC展開を予定 「100年企業」への挑戦
冷凍「シューアラクレーム」も徐々に浸透し、今後はEC展開も予定するなど順調にお客様の層を拡大しています。また、今後は「シューアラクレーム」の異なるフレーバー展開も視野に入れているそう。オープンから2年、「苦労ばかりでした」と品川シェフは笑いますが、その先に掲げる大きな目標の一つは「100年企業」。「シナガワは祖父が16歳ぐらいから始め、最初は卸業者からのスタートだったと聞いています。祖父はカッコ良いですよね。祖父から父へ、そして私へと。洋菓子店として現在は70年ほど続いています。僕も同じ業界に入った以上、100年続く企業に、そして今以上に成長させたいと思っています。東京で修業した経験を活かして、広島に新しいスイーツ文化を届けたいと思っています」と品川シェフは継承する想いと未来への決意を熱く語ります。生菓子はもちろん、冷凍「シューアラクレーム」など、今後も新しいことに挑みながら、かつ広島を代表する老舗洋菓子店として、永遠に語り継がれる名店となることが期待されます。
広島市中区白島九軒町6−7
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