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鯛焼屋よしお|たい焼き

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鯛焼屋よしお|たい焼き

安芸太田町加計を代表するご当地グルメ、「鯛焼屋よしお」のたい焼き。サクッとした皮のなかに、粒餡がみっちり詰まった食べごたえある一品で、県内外に多くのファンを持ちます。週末や祝日になると店の前には行列ができ、「あの味をもう一度食べたい」というリピーターで賑わいます。「店まで来れないお客様にも、出来立てのたい焼きの美味しさを知ってもらえたら」。店主のそんな思いから、急速冷凍をほどこした冷凍たい焼きが誕生しました。自慢の味を手軽に、さらに作る楽しみも兼ね備えた冷凍たい焼きは、確実にファンを増やしています。

 

「地域をもっと盛り上げたい」 創業者が考え付いた名物

「地域をもっと盛り上げたい」 創業者が考え付いた名物

 

昭和初期まで舟運で栄え、昭和40年代中頃まで旧山県郡の中心地として賑わってきた、安芸太田町加計。交通の要衝であった加計本通り商店街は、広島方面から山陰へと抜ける主要道路であり、銀行や酒屋、文具店などが並ぶメインストリートでした。

「鯛焼屋よしお」の創業者、吉尾典幸(よしお すけゆき)さんは、この通りの一角で営まれていた駄菓子屋「吉尾商店」の息子。町が賑わいを見せていた昭和40年代にタクシー運転手として勤務しており、ある時、たまたま食品機械を扱う客を乗車させたのだそうです。雑談のなかで思いついたのが、「そうだ、手焼きのたい焼きを作って売ってみたらどうだろう」というアイデアでした。

秋は紅葉を見に、冬はスキーで賑わう加計は多くの人が訪れる町であったものの、名物と呼ばれるグルメがなく、「美味しいものがあれば、もっともっと町を盛り上げられるのでは」という思いからでした。早速、その時の食品機械を扱っていた乗客に相談し、たい焼き機を購入。吉尾商店の店先で、たい焼きを作って売り始めたところ、爆発的なヒットにつながったのです。

「よしおのたい焼きがすごく美味しい」「加計に行ったら、絶対に食べたほうがいい」。そんなクチコミがあっという間に広がり、店は連日大勢のお客が訪れるように。週末は数十人が並ぶほどの大行列で、“加計の名物グルメ”として押しも押されもせぬ存在になっていきました。

試行錯誤の末に誕生した製法 厳選素材が奏でる唯一無二の味

試行錯誤の末に誕生した製法 厳選素材が奏でる唯一無二の味

2022年12月には旧加計駅跡の広場に移転。広い駐車場や店前で食べられるベンチを設えてさらに訪れやすくなり、評判店として確固たる地位を築いています。地域のふるさと納税返礼品によしおのたい焼きが選ばれているのも、地元を代表する逸品であることの証です。

人気の秘密は、試行錯誤を繰り返してたどり着いた、唯一無二の美味しさ。選び抜いた国産小麦粉を数種類使い分け、「向原農園」の卵と、地元のきれいな水でサックリとした口当たりの生地に仕上げます。気温や湿度に合わせて、配合を微調整する作業も欠かしません。ムチムチし過ぎない軽い歯ごたえは「食べやすい」と好評で、餡との相性もばっちり。

“よしお餡”と呼ばれる特製の餡子は、創業以来粒餡一筋。北海道十勝産の小豆を使用し、粒ぞろえを考えてじっくり炊き上げた絶妙な味わいです。トロッとしたなめらかさのなかに顔をのぞかせる粒のホックリ感がバランス良く、「もうひとくち」と食べ進めていくほどに虜になっていきます。しつこさを感じないのは、てん菜を100%使ったビートグラニュー糖をはじめ、複数の砂糖を使用して甘すぎないことを心がけているから。頭からしっぽまで餡がギュッと詰まった大ぶりのたい焼きながら、1個2個はペロリと平らげられます。

店頭と変わらぬ味を自宅でも 人気を博す、冷凍たい焼き

店頭と変わらぬ味を自宅でも 人気を博す、冷凍たい焼き

現在は、二代目の吉尾一成(よしお かずなり)さんと三代目の良祐(りょうすけ)さんが焼き手として奮闘。直火でしっかりと温めた焼き機に生地をスルッと流し込み、たっぷりの餡子を載せてさらに生地をかけ、機械をひっくり返していきます。一度に6個焼き上げる焼き機が5丁あり、多い日はひたすらに作業を繰り返して2000個ほどを提供するのだそう。もう一台の機械では宅配用のたい焼きを焼くこともあり、調理場はつねにフル稼働。ひとつも迷いのない手捌きは、つい見惚れてしまうほどの素早さです。出来上がったたい焼きはいずれも餡が透けて見えるほどの薄皮で、型からはみ出た生地部分の羽根が存在感抜群。ベテランの技ならではの出来ばえに、思わず唸らされます。

店頭でアツアツを頬張るのが最高ですが、「おうちでも同様の味を楽しんでほしい」と、冷凍品を開発。「お店で食べて美味しかったので、大切な人への贈り物にしたい」「家でストックして好きなだけ食べたい」というファンから絶大な支持を得ています。自宅で調理する際にパサつきが出てしまわないよう、通常のたい焼きよりも焼き時間を短めに調整して、生地の水分を保てるよう工夫。出来立てを急速冷凍機ですぐに瞬間冷凍するため、店頭で食べるたい焼きと遜色のない美味しさを味わえます。

アレンジ多彩で食べ方も色々 半世紀を超えて愛される逸品

アレンジ多彩で食べ方も色々 半世紀を超えて愛される逸品

袋から取り出した冷凍たい焼きは、電子レンジでラップをかけずに600wで約1分間温めましょう。さらにオーブントースターで約2分間加熱すると、パリッとした食感に仕上がります。近年では冷凍たい焼きを購入して、自宅でおのおののアレンジを楽しむ人が急増。焼き立てにバニラアイスをトッピングして“ひやあつ”食感を楽しんだり、夏場に冷蔵庫で解凍して半シャリ状で堪能する人もいるのだそう。人気のアレンジレシピは、有塩バターを載せる「あんバターたい焼き」。バターのコクと塩味が餡子の甘さをよりいっそう引き立て、アツアツの皮にとろけるバターがしみ込んで、クセになる甘じょっぱさです。

「ありがたいことに、店にはわざわざ遠くから足を運んでくれるお客様も多く、冷凍たい焼きはまとめ買いをしてくださるリピーターの方がたくさんいます。うちのたい焼きを食べて、喜んでいただけると、本当に励みになります。この味をもっと知ってほしい、大切な人にも食べてもらいたい、そんなふうに自慢に思ってもらえるようなたい焼きを作り続けていきたいです」と一成さん。その願い通りに、「鯛焼屋よしお」のたい焼きは、1970年の創業から半世紀以上が経った今でも、変わらぬ味で多くの人を魅了し続けています。

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